店舗販売管理に特化したシステムで、迅速な経営判断と顧客対応迅速化を実現!

店舗販売管理に特化したシステムで、迅速な経営判断と顧客対応迅速化を実現!

株式会社文明堂東京様

事業内容 和菓子・洋菓子等の製造販売
設立 1922(大正11)年 3月
資本金 4,456万円
社員数 約 1,000名(パート社員含む)
本社所在地 東京都新宿区新宿1丁目17番11号
導入システム 食品製造小売業向けシステム「スーパーカクテルCore FOODs STORE」

導入前の課題

  • 経営統合を機に、旧会社で運用してきた2 系統の基幹システムを廃止し、新システムによる業務統合を図りたい。
  • システム担当者が高齢化した上、担当者でなければシステムの内容がわからず、今後の運用に不安があった。

 カステラや三笠山、カステラ巻などで知られる株式会社文明堂東京様は、直営店や百貨店、駅ビル、空港など様々な販路で商品を展開しています。1900年の長崎での創業以後、東京にて創立者宮崎甚左衛門氏が、高級菓子であるカステラに「おまけ」を付けることで顧客の再購入を促進する等、優れたマーケティング力で戦後爆発的なヒットとなりました。

 また、「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」のお馴染みのフレーズによるCMもこの頃から始まり、さらに販路を拡大していきました。その後、新宿、日本橋、銀座などにて一族にのれん分けした連邦経営で国内市場を網羅していきました。当時は各拠点にて地域の嗜好に合わせた商品作りを行うことで、地元密着の経営体制を築いていました。しかし、拡大路線で店舗が増加していくにつれ、同じテナントでのれんの違う店が2軒出店したり、顧客に対しても「文明堂ブランド」のイメージ統一が成されない等、様々な弊害が起こっていきました。

 顧客へのブランドイメージ統一化と迅速な経営判断のためには、のれん分けしたブランドの統合と再構築が急務となりました。一方、のれんの違う各企業で長年利用していた自社開発の基幹システムにおいても、担当者の高齢 化や運用コスト増加が課題となっていました。ブランド統合と社内システム刷新の両方の課題に直面した文明堂東京様。そこで、導入されたのが「スーパーカクテルCore FOODs STORE」です。


システム導入の背景


-『スーパーカクテルCore FOODs STORE』導入当時の御社の状況を教えてください。-

『ブランド統合に合わせた新システム構築により、業務統合を図りたい』

 「文明堂ブランド」のイメージ統一実現の足掛かりとして、2010 年に売上規模1位の日本橋店と同2位の新宿店を合併し、株式会社文明堂東京を設立。スーパーカクテルの導入前に使用されていたのはオフコンでした。

 「文明堂東京」として経営統合した日本橋店・新宿店では、別々にオフコンを運用しており、データも統合されていませんでした。また、店舗でも別システムを運用していました。システムの内容は、専任のシステム担当者しかわからず、担当者も高齢化していたことから、経営統合に合わせて、システムの統合・刷新も急務となっていたのです。

大野 進司 代表取締役社長

▲大野 進司 代表取締役社長

 従来、個々の会社で独自にシステムを自社開発していたため、システム担当者でなければ内容がわからず、 他の担当者が帳票を確認したい場合でも、システム担 当者へわざわざ依頼する必要があり、時間がかかっていました。また、長年自社開発を担当してきたシステム担当者も高齢化し、今後のシステム維持・メンテナンスに限界を感じていました。

 一方で、ブランド統合もテーマとして顕在化しており、大野進司代表取締役社長は、ブランド統合を考慮した最適なシステム投資時期を待っていました。「システム担当者の高齢化で、問題が顕在化され、正直脅威を感じていた。動かすだけでも旧システムは年間数千万円のコストがかかり、無駄に費用がかかっていた」(大野進司代表取締役社長)と当時を振り返っています。

特撰ハニーかすてら

▲特撰ハニーかすてら
吟匠文明堂東京様の主要3品のうちの一つ。新鮮な鶏卵、小麦粉など徹底した厳選素材を秘伝の配合で焼き上げました。

システム導入のポイント


『食品業界のノウハウとパートナーとしての相性』

 日本橋店・新宿店の経営統合を機に、統一した新基幹システムの構築を目指した文明堂東京様。システム選定に際しては、従来から付き合いのあった企業数社に提案を募り、パートナーとして付き合う企業と導入するシステムを決定することとなりました。兄弟会社である銀座文明堂様では、既に「スーパーカクテル」をカスタマイズした上でご採用頂いておりました。大野社長がそのことを知り、同じブランド企業で導入されていた「スーパーカクテル」も候補の一つとしてご検討頂くこととなりました。

 その中で他社パッケージではなく、「スーパーカクテル」を採用された理由を伺いました。

 「食品分野での実績も多く、銀座文明堂が同じシステムを利用していることも決め手の一つだが、内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)の担当者も真面目で、要望に対しても真摯にスピーディに対応してもらい当社との相性が合致した。」(大野社長)

黄金三笠山

▲黄金三笠山
文明堂東京様の主要 3 品のうちの一つ。品の良い甘さでしっとりとした生地。みずみずしい十勝大粒小豆餡の豊かな風味。この生地と餡の調和は秀逸です。

導入プロジェクト


『パッケージシステムに合せることで食品業ノウハウ享受を目指す』

 創業から100年を超える文明堂東京様。菓子の老舗として固いイメージがありますが、システム導入に関しては、経理畑のシステム担当役員が旗を振り「スーパーカクテルは業界の経験・ノウハウが詰まった食品専業のシステムだから、業務をシステムにあわせよう」という方針を当初から社内に浸透させており、導入後の現場からの不平不満はほとんどありませんでした。

 大野社長は前職が大手家電メーカーの営業職で、社内システム入替えの際、システム導入の社内取り纏め役を務めた経験がありました。大野社長は当時を次のように振り返っています。

 「前職の時は、スーパーカクテルとは規模が違うが、システム導入後に在庫把握がうまくいかず、顧客に迷惑をかけた経験がある。通常、システムは導入した後に現場の不平不満や、お客様へ迷惑をかけるトラブルが発生すると思っていたが、導入金額を見ても当初の見積から大きく変わらず、トラブルも皆無で、今でも ITS への信頼は変わらない。」(大野社長)

▲1960 年代初頭、NHK「私の秘密」に出演したオーストラリアのマリオネット・ショウのノーマン&ナンシーのバーク夫妻制作による動物のカンカン・ラインダンスを文明堂CMとして起用したのがはじまりです。「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂~」というお馴染みのフレーズにより、 人気を博しました。その後、「ピンクのボータイ篇」や「波止場・傘篇」等、様々なバージョンが作られています。

システム導入の効果


『部分最適から全社最適へ』

 スーパーカクテルに社内の業務を合せることで得た効果を伺いました。

◆導入後の効果

  1. 社員の視野拡大
  2. 柔軟な発想
  3. 内田洋行グループの食品業ノウハウ享受
  4. 業務標準化によるコスト低減

 今回導入したシステムの業務範囲は販売管理。従来は、専任のシステム担当者がいなければ出力できなかった営業情報や統計資料も、各自が必要なときに素早く取り出して加工し使えるようになり、顧客への問い合わせに迅速に対応できるようになりました。
システム統合により東西の営業情報を一元的に管理することができるようになったため、経営判断も迅速に行えるようになっています。

 また、業務をパッケージシステムに合せることで、業務標準化による効率化だけでなく、システム管理体制を縮小し、システム運用コストの低減にも繋がっています。

今後の展望


『社員一人一人の気付きを大切にし、着実な進化を歩む』

 文明堂東京様では、今後はブランドの再構築によるシステムの一元化だけでなく、生産管理、原価管理など他の業務領域についてもスーパーカクテルによる業務効率化を視野に入れ、社員一人一人のレベルアップを目指しています。

 「我々は菓子作り・接客のプロで、システムに関しては素人だ。体系立てて物事を考えられれば、システムは活用できる。そのために使う側の社員のスキルアップを、一歩ずつ着実に進める必要がある。ブランド統合についてもシステム導入についてもまだ道半ばだが、社員の一人一人の気付きを大切にしながら常に前を向いていたい。」(大野社長)

▲文明堂東京様が目指すおもてなしを表現した新本店を2013年2月に日本橋室町の地にリニューアルオープンいたしました。

システムの構成


※掲載内容は取材時点のものです。

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