菓子メーカーに学ぶ、トレーサビリティーシステム構築と原材料・包材の在庫管理精度向上の仕組み

東京
2016/09/28
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株式会社内田洋行ITソリューションズ

「スーパーカクテルデュオFOODs」シリーズの導入事例をご紹介いたします。
事例①:菓子メーカーに学ぶ、トレーサビリティーシステム構築と原材料・包材の在庫管理精度向上の仕組み
事例②:店舗・本部の情報をシームレスに伝達、本部主導で意思決定できる仕組み

目次
1. 菓子メーカーに学ぶ、トレーサビリティーシステム構築と原材料・包材の在庫管理精度向上の仕組み
2. 店舗・本部の情報をシームレスに伝達、本部主導で意思決定できる仕組み

菓子メーカーに学ぶ、トレーサビリティシステム構築と原材料・包材の在庫管理精度向上の仕組み

yoshida 

営業の吉田です。宜しくお願い致します。
 私からは前半部分、トレーサビリティの導入事例の話をします。
 まず、事例①は「菓子メーカーに学ぶトレーサビリティシステムの構築と原材料・包材の在庫管理精度向上の仕組み」というテーマです。
 このお客様の取扱商品はキャンディで、NB、PBそれぞれ半々で生産しています。
本社と工場は別拠点となっており、旧システムでは販売管理、生産管理どちらも入っていました。
 今回の導入システムは「スーパーカクテルデュオFOODs」(以下SC)とハンディーターミナル(HHT)を使ってトレースを行っています。
お客様からは①トレーサビリティの構築、原材料・包材の日付管理②生産計画のシステム取込による正確な発注シミュレーションの実現④原価管理の4つが要望でしたが、生産性に関わるニーズが非常に強かったです。
 本社の販売管理はうまく稼働していましたが、工場の生産管理はうまく動いていませんでした。
コストをかけて導入したが、うまく稼働できず当社システムに切り替えました。
お客様からは一度生産管理導入で失敗したので「コストは考えなくても本当に動くシステムを導入したい」という要望がありました。
当社採用のポイントは「食品業専門の営業SEによる、業務・運用に即した提案があった」「打ち合わせの際、前回の疑問点に対する回答があり、誠意が感じられた」の2点でした。
今回は生産管理だけですが、次回以降は販売管理もスムーズに移行できそうなのでそれも含めた形でやりたいという要望も頂きました。

 SCは販売、生産、原価、在庫等が管理できますが、今回の提案は下図赤枠の「ご提案システム範囲」部分を導入しています。

ご提案の範囲 お客様適用範囲 ご提案の範囲 お客様適用範囲

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 1点目のトレーサビリティのシステム化では、取引先が大手スーパーやコンビニでその要求に応えなければいけないという背景がありました。
ISO9001を取得し、紙ベースのトレースは手間なので、一段の効率化が必要でした。
ロット逆転の防止やロット別の在庫を把握したいというニーズもありました。
入荷時、倉出し時に、HHTを活用し原料やロットがいつ入荷し、いつ倉出ししたか把握するための解決策を提案しました。
 2点目の原材料・包材の日付管理では、当時のシステム在庫が信頼できず、人が現場在庫を見て確認するため、似たような原料が多く持ち出しの間違いによる誤投入も発生していました。
HHTに表示される指示通りに倉出しすることで、間違った原料や包材の持ち出しを防止しました。

「仕入予定表」のフロー図で話したいのは、仕入の予定表です。
仕入の予定表にバーコードを印字して、HHTで読み取る運用や、倉出しの場合も「倉出しリスト」を出して、そのバーコードと実際の荷物の貼付ラベル、両方を読んで照合する作業を一つ一つ行う運用を提案しました。

HHT運用画面 HHT運用画面

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上図のブロック一つ一つが、HHTの画面ですが、入荷作業でこの手順を踏んでいく中で、入荷バーコードがリストの中に入っています。
そのラベルを何枚出すのか、入荷時点で原料にラベルを貼り付ける作業が必要です。
図右上のイメージのラベルを出して貼り付けてもらいました。
実際に原料を倉出しする時の倉庫や担当者を特定する際に、倉出しのバーコードをリストから読み取って、実際の荷物に貼ってあるラベルも読み込んで、照合をかけると、間違った出荷や倉出しの防止に繋がります。

 生産計画、発注までは実際に手間がかかっていました。
過去に導入した生産管理システムでは所要量計算ができない仕組みで、製造時に「この原料でこの包材をいくつ使うのか」という計算式を持っていません。
原材料の発注計画はEXCEL、所要量計算はACCESSでそれをシステムに取り込んでしました。
複数システムを間にかませて運用するので手間がかかりました。そこで、EXCELの自由度を活かし、それ以降はシステムから計算できるよう提案しました。
 すでにSCの標準機能には入っていますが、イメージとしては月次、週次計画データと現在庫、設定した発注点、発注残を鑑みた発注数をExcelに出力し、人手を介して微調整しました。システム側で99kg必要でも、100kg依頼する方が、コストが安いとか、倉庫状況で分納した方がいいといった判断は人の方がより正確なので、EXCELに一旦候補を出して、それをEXCELでメンテナンスして発注データを確定させました。
必要な最適発注必要数を自動算出するので、必要最小限の発注や発注業務であちこち入力せず「省力化できた」と聞いています。
 導入効果では、トレース作業の効率化、格段に誤投入が防止でき、在庫精度向上による在庫削減、原価計算に必要な原材料費が正確になりました。

製品情報

調達から生産、販売まで一元管理を実現。
食品製造業・加工業、卸業など、食品を扱う企業の業務に特化したERPパッケージ

logo_scfoods

店舗・本部の情報をシームレスに伝達、本部主導で意思決定できる仕組み

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続きまして事例②「スーパーカクテルデュオFOODs店舗販売」(以下SC店舗販売)の導入事例「トータルシステム導入による効率的な輸入原価の把握と店舗別在庫の把握による販売機会ロスの低減」ついて紹介します。
 事例のお客様ですが、チーズ輸入加工卸および自社店舗で小売しております。
下図が今回お客様に紹介したシステムの概要図です。

スーパーカクテルデュオFOODs店舗販売システム概要図 スーパーカクテルデュオFOODs店舗販売システム概要図

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 販売管理、販売売掛、購買買掛とあとは在庫です。
一般的な販売管理にもある機能ですが、それにプラスして店舗管理機能を導入しています。
システム全体概念図の水色の大きな枠が、SC店舗販売の標準機能です。
トップの考えもあり「標準機能を生かし大きなカスタマイズをせずに導入できるシステムを選びたい」と要望がありました。
その点で今回導入でも標準機能を生かしています。
トータルシステムのところで輸入管理機能がありますが、SCは食品業に特化し、輸出入管理機能の「VPORT SUPER」をあわせて持っているので、連携コストも低減しています。

 機能面に関しての提案ポイントは2点です。
 1つ目は必須機能のカスタマイズ項目を低減させることです。
ポイントは不定貫管理機能、輸入管理機能をトータルシステムで提案することでカスタマイズの問い合わせ窓口を一本化しました。
2つ目は将来的なシステム構想に対応することで、機能としては賞味期限管理・ロット管理、お客様の店舗管理、こちらの機能を将来的な構想に合わせて活用してもらえる提案です。
 チーズ業界、食肉加工業、水産加工業様などでは必須機能である「不定貫管理機能」を標準でもっています。
通常、一般の販売管理システムでは搭載されておらず、一部カスタマイズして使っているというお客様の話を聞きます。
当社のシステムでは商品別に在庫単位、荷姿単位を独立して管理できます。
在庫評価、単価評価は重量で、在庫の受払は個数でと現場の運用に柔軟対応しています。チーズ以外にもサポート実績も豊富です。

 輸入管理の連携ですが、SCシリーズは基幹システムに加えて業界・業務特化に対応しています。
販売管理だけではなく輸入管理までパッケージを揃えてトータルサポートを実現しており、連携と管理費用の負担を低減し、販売と輸入管理を統一することで効率的な原価把握が可能です。
 今回の事例では旧基幹システムは自社、輸入管理は他社のパッケージを使用しており、連携コストが増大しマスターの二重管理や問い合わせ窓口が2カ所あるという問題がありました。
 将来的に賞味期限、ロット管理までシステムを拡張させていきたいというようなトップの考えに反して、従来の販売管理システムは食品に特化しておらず、賞味期限やロット管理が標準装備されていませんでした。SC店舗販売はトレーサビリティにも対応し、製品のフォワードトレース、原料のバックトレースまで、対応サポートしています。

 次に、店舗管理について紹介します。当システムは食品製造小売業に特化したパッケージです。
自営店、消化店、納品店、卸といった販売形態に標準対応しています。
自営店、消化店の店舗への出荷は在庫移動、納品店、卸への出荷は売上とシステム上で判断します。
店舗の状況を一元管理できるので、店舗別の単品売上実績の把握や他店舗在庫状況により販売機会ロスの低減を図ることができます。
 百貨店取引についても標準でサポートし、売上管理の上代・下代の選択ができ、通常取引、ギフト、催事、など売上形態にも対応しています。
 多様な取引形態に標準対応し、店舗区分は消化店、自営店、納品店の3種を標準でサポートし、出荷基準なのか納品基準なのかの売掛管理が可能です。
売上情報は取引先・販路に関わらず一元管理できます。
 お客様によっては自社製品と仕入れ品があり、店舗で発注される方が意識せずにシステム側で「この商品は自社製造品なので工場に製造指示を回す」「この商品は仕入品なので発注をする」のかをシステム側で管理することで入力者が混乱せず発注できます。
 最後に将来的な構想ですが、現在FAXで行われている店舗発注や売上報告等がHHTやPC、タブレットなどを使った「店舗管理システム」(オプション)を活用することで本社=店舗間でタイムラグなく送受信することが可能になり情報も一元管理でき、店舗在庫の最適化や販売機会ロスの低減までつなげることが可能になります。

製品情報

デパ地下・駅ナカ・路面店を運営する食品メーカー様に、最適なビジネスプロセスを提供、業務の効率化と業務品質の向上を支援。
食品製造小売業向けシステム

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