株式会社ナニワ様

株式会社ナニワ様

事業内容 各種あんの製造及び販売
設立 昭和51年8月
資本金 1,500万円
社員数 115名
所在地 (本社/工場)愛知県みよし市莇生町下永井田1-2
(営業所)東京都板橋区板橋4-41-3
導入システム 食品製造業向けシステム「スーパーカクテルデュオFOODs」

株式会社ナニワ様

 あんメーカー大手のナニワはオリジナル商品の開発に注力し、市場ニーズの対応を目指す。30年前には国内の製餡メーカーは1,200社・1,200億円あった市場規模が現在は400社・900億円に縮小した。原因は安価な中国輸入あんが最大で年間9万㌧も日本に輸入されたからだ。また、昨今は大手製菓・製パンメーカーが内製化しており更に市場環境が厳しい。現在、商品は業務用の18㍑密封缶から10㌘の小袋まで900アイテム以上あり属人的な管理では対応ができない。自社で導入する基幹システム「スーパーカクテル(スパカク、内田洋行製)」のOS更新に伴い業務支援体制の強化を図り、システムの一元化を目指す。

 大阪の浪速区にて、現会長兄弟が創業。その後1954年、兄弟経営から独立のため浪速製餡株式会社の名古屋営業所として事業を開始した。販売先は業務用製菓・製パン向けが7割、大手の下請けとして缶詰やパウチ商品などのOEMが3割。7割の製菓・製パンに含まれる流通菓子(みやげ物)は約3割を占めるが、コロナ禍で人の移動が制限され需要が大幅に落ち込むも、あんぱんやOEM製品の需要が落ち込みを補填し堅調に推移している。

黒蜜きなこ餡、桜あん、抹茶あずき餡、ラムネ餡、さつまいも餡、等の期間限定商品も多数あり。
(左)最近楽天で販売し始めた「あんこ屋さんの濃厚おはぎ」、(右)抹茶あずき

ラベルから配合・生産管理へ

仕入マスターなし。紙ベースの状態から、ラベル+配合+生産管理導入へ検討拡大

 システム化以前、販売管理はオフコンを使っていた。ラベル表示の管理がやりたくてシステム化を検討したが、それには配合管理が必須で、配合までやるなら生産管理もというように検討範囲は拡大した。当時は全てがバラバラで製造と販売は連携していなかった。仕入れのマスターもなく、紙ベースでは統計などにも活用できず、資材も一元管理できていなかった。

最終系フロー評価

既存含む3社でコンペ。最終系フローなど社内評価が高かったスパカクに決定

 システム導入は既存のオフコン含め3社でコンペ、オフコンは要望ごとに増築し、矛盾点も多く根本的な解決にならなかった。パッケージとしてフローの最終系が把握しやすく、社内評価も高かったスパカクを選択し、2010年11月にキックオフ。業務見直しや帳票調査を実施、マスターはオフコン時代のものを移築するかたち翌年11月に導入・稼働を始めた。

システムに業務を合わせる

社内抵抗にも繰り返し説得。更新時の200項目におよぶ課題に、真摯な提案

 導入時に業務フローが変わることを嫌がる社内の抵抗もあったが、トップの意向として「効率化のためにシステムに業務を合わせる」方向でパッケージの方向性を示しながら、繰り返し説得した。システムは既存とのやり方とは随分違うところもあった。

 19年のOSサポート終了に伴うバージョンアップでは200項目くらいの課題が上がってきたが、内田洋行ITソリューションズのSEが情報を吸い上げ、カスタマイズした方がいいのか、コストがかからない改善をするのかを提案してもらった。

更新時の改善

必要に応じてパッケージ改修も。名目の違う仕入資料との連携が課題

 特に更新時には①入力作業で二重入力の手間が削減でき初期値を社内事情に合わせた②データ抽出時に、個別でしか取り出せないものを数年まとめて月間データとして一括取り出しができるようにした。バージョンアップ前は、添加物の計量は製造計画と紐づいて、記録し、ラベル出力できるように誤投入や表示作成に役立っていたが③原材料も使用原料を帳票出力できるようにした④製造指示の入力もエクセルで作ったものをCSVで簡単に取り込めるようになった、などパッケージでも必要な箇所には手を入れている。

 目下の課題では、名目の違いからスパカクで扱う、原料・資材とエクセルで作った仕入れの数値の連携をどうするかで、整合性をとることが必要になっている。

(中央)代表取締役社長 加瀬澤 克治 様、
(左)システム担当主任 丹羽 祥文 様、(右)取締役研究室長 白幡 巌 様

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