- 社 名
- 株式会社諏訪商店
- 事業内容
- 物産店舗事業、飲食業、食品製造業他
- 設 立
- 1969年4月
- 資 本 金
- 10,000千円
- 所 在 地
- 千葉県市原市国分寺台中央7-16-2
1969年、千葉県の市原市で創業した諏訪商店は、みやげ品などの製造・流通・店舗運営を行い「『食』を通して千葉を世界一の観光地へ」をスローガンに、千葉県内を中心に「房の駅」を16舗(21年7月現在)を経営しています。07年~08年の会社法や商法の改正で、上場会社もホールディングス制を採用しやすくなりました。M&Aを見据え会社を分割、現在はやます、ナカダイ、小川屋味噌店など7つの会社を切り盛りするまでに成長しました。製造から流通、卸、小売、外食、通販、輸出など多角化しています。売り先も大手の質販店、生協などの流通系、ホテルや高速のサービスエリアなど県内卸、房の駅などの直販とさまざまです。アイテム数は定番だけで3000超。12年に諏訪寿一代表取締役は「二重作業の撲滅」をキーワードに属人的なやり方を解消するため、基幹システムで「スーパーカクテル」(=スパカク、内田洋行製)の導入を決めました。
(左写真)左から 代表取締役 諏訪 寿一 様、総務部課長 人事部課長 馬場先 宏至 様 (右写真)ピーナツキング
導入後の効果
Effect
- カスタマイズを少なくし、将来のバージョンアップ時のコストを抑えられるよう工夫
- データ出力機能で、他社の会計ソフトとも受注情報を連携
- 二重入力をなくし、ピッキングやバーコードリーダーから伝票発行可能に
- FAX受信のデータも、OCRを使用してデーターベース化を実現
導入の背景
Background
実績が決め手に
食品業での採用実績が多く、担当者のレスポンス◎
旧システムはスクラッチ開発でシステム自体が老朽化していました。替え時ではありましたが、当時は東日本大震災の直後で、暫く様子を見ることになりました。合計三社の相見積もりを取りましたが、食品での採用実績の多さや営業担当者のレスポンスが良いことがスパカク選定の決め手になりました。千葉にオフィスがあることで選任担当者の対応が早いという点も大きなメリットとなったようです。
壁一面に模造紙
フローチャートを書き出し、システム化の漏れや抜けを回避
導入時に諏訪社長は業務の見える化のために「システム化で、漏れや抜けがないように」と社長室の壁一面に模造紙を貼り、今では考えられない「アナログな方法でシステムのフローチャートを書き出した」と当時を振り返ります。13年9月1日から本格的な稼働を始めていますが、模造紙効果もあり、大きなトラブルはありません。カスタマイズも少なく標準仕様で使っており、バージョンアップ時のコストも抑えられる工夫をしています。ただ、EDIやインフォマートとの受注連携では他社の会計ソフトと連携し吐き出しできるようにしました。
打ち込んだデータは2度入力不要でピッキングやバーコードリーダーでも伝票発行できるようにしました。FAX受信もOCRでスキャンしデータベース化をしています。
導入の成果
Results
卸・生産性大幅向上
売上増も作業人数変わらず。実質的な効率化を実現
システム化で、スパカクの入力がボトルネックになり、作業が繁雑で、時間がかかることもあります。「旧来のやり方が、効率が良い」と現場の判断が正しいこともあります。その場合はシステムに依存ぜず、やり方の手順を変更し使う側が効率化させることもあります。導入時から売上は1.5倍~2倍増ですが、システムで仕入れ・経理・営業対応の作業人数は変わらないので実質的な効率化ができています。驚くべきことは経理業務に関して7社分を担当者1人で対応していることです。特に卸売業務を担うナカダイの時間当たりのピッキング効率は大幅にアップし出荷数は急増、生産性が大幅に向上しています。導入効果は期待通りだと太鼓判を押しますが、現在の課題は、同社の運用方法によって「実在庫とPC上の在庫が一致しない点があるのでこれをなんとか改善したい」(馬場先宏至総務部および人事部課長)と語ります。
コロナ禍で
大打撃にも負けず、黒字化に成功
コロナ禍で1年以上が経過しますが、観光業は大打撃で、土産菓子を専門とするやますも大打撃を受けました。それをうけ昨年、茨城工場を東金工場に統合しました。海ほたるに房の駅の新規出店を果たしています。コロナで一時はどうなることかと思いましたが、幸いにも今8月の決算を前に黒字化にも成功しています。
(左写真)海ほたるBay Brand房の駅 (右写真)柏の葉房の駅Enjoy Peanuts売場
※掲載内容は取材時点のものです。
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