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    スパカクの標準機能活用+業務効率化ツール連携で、
    業務の見える化・改革が実現

    株式会社シンドウ様
     社  名
    株式会社シンドウ
     事業内容
    砂糖・小麦粉・植物油など、食品加工原材料の卸売業
     設  立
    1950年1月
     資 本 金
    1億円
     所 在 地
    青森県青森市新田3-5-20

    青森県青森市に本社を構える株式会社シンドウ様は、1950年創業の老舗。地域の食を支える食品加工原材料の卸売企業として、砂糖や小麦粉を中心に5,000を超える幅広いアイテムを取り扱っています。その他、不動産・賃貸事業や倉庫業など多様な事業を展開。北東北のほか、北海道にも商圏を広げています。

    同社では2022年、既存の販売・仕入管理システムから移行する形で、内田洋行ITソリューションズ(以下ITS)の統合システム「スーパーカクテル(スパカク)」を導入。
    複数の業務効率化ツールとも連携させ、社内業務の改革に活用しています。

    株式会社シンドウ、本社

    導入後の効果
    Effect

    • スパカクの機能を活用し、課題だった棚卸や在庫管理が円滑に
    • 複数のツールとスパカクを連携させ、多様な業務が効率化
    • 社内業務の見える化が進み、業務改革が前進

    導入の背景
    Background

    軽減税率への対応をきっかけに新システムを検討
    スパカクの機能と価格、多彩な導入実績が決め手に

    株式会社シンドウ様が本格的に業務システムの見直しに着手したのは、2020年。以前から利用していた販売・仕入管理システムを更新する必要に迫られたことがきっかけでした。
    同社の代表取締役社長・新藤祐之氏、業務部課長・半田幸吉氏に当時を振り返っていただきました。

    左:新藤様、右:半田様

    「当時、消費増税に伴って導入された軽減税率に対応しなければならなかったんです。ただ、既存システムを新しい税率に対応させるには、プログラムの修正やバージョンアップなどで多額の費用がかかることがわかりました。

    また従来のシステムには、当社の業務フローに合わせて多くのカスタマイズを加えていました。しかし、昔からのやり方に合わせているということは、システムの機能をうまく活用できていないことでもあります。とくに棚卸業務は、システム上の在庫と実在庫がなかなか合わせられず、課題になっていました。

    こうした背景から他のベンダーさんのシステムへの移行を検討し、有力な候補として挙がったのがITSでした」(半田様)

    同社では2019年以前から、将来的なシステム移行を見据え、さまざまなベンダーの製品について調査。そんな中、ある仕入先企業から届いた請求書を見たのがきっかけで、ITSに興味を持ったといいます。

    「『この帳票は、うちと似通っていて良いな』と感じたんです。その企業が導入していたのが、ITSのシステム。もし新システムに移行した場合、当社からお客さまへ送る請求書などの見た目がガラッと変わってしまうと、支払いのミス等につながりかねません。従来のシステムで出力する帳票との差が少ない点が好印象でしたね。

    本社倉庫

    そして、ITSの担当者に提案されたのがスーパーカクテルでした。見積もりをしていただいたら、既存システムの更新・保守にかかる費用よりもかなりリーズナブル。しかも、機能面でも大きな差はなく、課題となっていた棚卸機能も充実していたんです」(半田様)

    必要十分な機能とリーズナブルな価格を両立させたスーパーカクテルに大きな魅力を感じたと語るお二人。担当者が持つ豊富な業界知識にも驚いたそうです。

    「以前のベンダーさんは業界の事情に詳しいわけではなく、当社でどんなふうに業務を行っているのか、そこまで見えていなかったと思います。しかし、ITSの担当者は業界のことをよく理解していて、こちらからの質問にもスラスラ答えられて『すごいな』と思いました。それに、スーパーカクテルは多様な企業への導入実績があります。私たちと同じ食品卸売業にも多くの導入企業があるのは心強く、導入の決め手になりました」(半田様)

    導入の成果
    Results

    棚卸業務がスパカクで改善 受注時の即引当で在庫管理も円滑に
    取引履歴から受注商品を選択可能になり、業務効率アップも

    導入にあたりITSは、同社との綿密なすり合わせを実施。実際の業務を可能な限りスーパーカクテルの標準機能に置き換えることで、ほとんどカスタマイズを行わずに導入費用を抑制しました。2022年の稼働開始後は、懸念だった棚卸業務の改善が進んだそうです。

    「スーパーカクテルでは、棚卸記入表に在庫数を入れると差異表が出てきて、どんな違いが出ているかチェックして調整できるようになりました。古いやり方を変えたことで、社員の間にも『棚卸って本来こういうものなんだ』という理解が進んで、数字も合うようになってきた。それは本当にスーパーカクテルのおかげなんです。

    取扱い製品

    また、従来は受注・売上管理と在庫管理が連動しておらず、発注を受けて売上入力をしても、在庫不足で取り消し処理をするケースもありました。その点、スーパーカクテルは受注入力時に在庫の即時引当が可能。出荷の準備がスムーズになり、在庫の見通しも立つようになりましたね」(半田様)

    また、取引履歴をもとに受注商品を選択できる機能も、業務効率アップに寄与しているといいます。

    「以前のシステムでは、各商品に割り振られたコードを入力していました。みんなコードを覚えて入力していましたが、経験が少ないうちはどうしてもコードを調べる手間が発生してしまいます。例えば電話注文で『いつもの上白糖ちょうだい』と言われても、種類がたくさんあるから、新人は『どの砂糖だろう?』となりますよね。スーパーカクテルになって、つい最近入った社員でもすんなり受注業務ができるようになった。これは大きな効果だと思っています」(半田様)

    多様な業務効率化ツールをスパカクと連携
    見積額の適正化や営業の属人化解消など、業務改革の原動力に

    スーパーカクテルを活用することで、業務の見える化を進めていきたいという同社。ITSの提案をもとに、さまざまな業務効率化ツールとスーパーカクテルを連携させています。

    「一つは、見積書作成システム。当社は営業担当者の裁量が比較的大きく、お客さまごとの見積額も担当者個人が管理していました。その方法だと、例えば新しい見積書をつくって価格を改定した際、経理担当者への情報共有ミスがあり、改定前の単価でお客さまに請求を続けてしまったケースがあったんです。

    今回、見積書作成ツールを導入し、スーパーカクテルと連携させることで、見積書の作成から単価登録まで一元管理できるようになりました。これにより、営業と経理、双方の担当者の負担が軽減され、ミスも減少。すべてのお取引先の見積額が見える化されたため、お取引規模や利益率などを考慮した統一基準をつくり、適正なお見積額に近づける流れができてきました」(新藤様)

    取扱い製品

    さらに同社は、ガバナンス強化のため、社内の申請・承認のフローを整える取り組みをスタート。ワークフローシステムのほか、電子帳簿保存法にも対応したグループウェアを導入し、スーパーカクテルと連携させました。

    「ワークフロー導入に伴って経費の動きも可視化されて、かなり節減できました。このように、スーパーカクテルを基幹にさまざまな業務効率化ツールを社内に浸透させることで、全社的な業務改革が進むと考えています。直近では、営業支援システムの導入を進めているところです。

    前述のように、当社の営業マンには一人ひとりに一定の裁量がありますが、営業スタイルやノウハウをうまく社内で共有できていない状況がありました。業務が属人化しているため、退職者が出れば引き継ぎにも難儀してしまいます。『どんな商談をしているのか』『どのご担当者さまがキーマンなのか』などの情報を、手帳や頭の中に残すのではなく、営業支援システムを使ってみんなで共有していく。そうした仕組みをつくっていきたいですね」(新藤様)

    今後の展望
    Prospects

    スパカク導入が業績にも好影響
    今後はマニュアル改定や勉強会開催で活用促進へ

    同社の企業哲学は、「自社だけが儲かるのは許されない」というもの。良い商品を供給することで、もたらされた恩恵をみんなが享受できるようにする―。そんな堅実な商いを続ける同社では、スーパーカクテル導入による業務効率化が業績に好影響を与え、以前よりも多くの賞与を従業員に支給できるようになったといいます。

    「従来のシステムは、昔からの当社の業務スタイルに合わせるためにカスタマイズを重ねて運用していましたが、プログラムの改修や保守などの費用がかかりますし、業務改革も進みませんでした。スーパーカクテルを導入して2年経った今になって言えるのは、業種にもよると思いますが、やはり『業務はシステムに合わせるべき』ということです。

    当社も最初は機能を絞って導入しましたし、スーパーカクテルのすべての機能を使いこなせているわけではありません。いまだに紙に出力したものをベースに業務を進めている現場もあります。スーパーカクテルの活用法を各支店・部署へ横展開していくために、今後はマニュアルの改定や勉強会の開催を計画しています」(新藤様)

    ※掲載内容は取材時点のものです。

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