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    在庫管理の精度向上で商品回転率の向上や出荷ミスの削減など、働きやすい環境へ

    福山醸造株式会社様
     社  名
    福山醸造株式会社
     事業内容
    味噌・醤油・加工食品の製造販売
     設  立
    昭和18年(1943年)6月
     資 本 金
    8,500万円
     社 員 数
    185名
     本社所在地
    札幌市東区苗穂町2丁目4番1号

    導入後の効果
    Effect

    • 在庫管理の精度向上
    • 商品回転率の向上
    • 出荷ミスの削減
    • 帳票や会議資料が柔軟なフォーマットでスムーズに出力

     福山醸造は北海道で創業125年を迎える味噌・醤油の老舗だ。

     味噌・醤油市場は縮小し環境は厳しいが、海外では「北海道ブランド」の人気から「昆布しょうゆ」は指名買いとなり、国内でも「トモエ」商品のブランド化、味噌ソムリエによる工場隣接の直売場での量り売りとファン作りを進める。

    創業明治二十四年の福山醸造の直売所。限定の商品など『ここでしか買えない』こだわり商品が満載です

    創業明治二十四年の福山醸造の直売所。
    限定の商品など『ここでしか買えない』こだわり商品が満載です

     売上げの半分を占める業務用の得意先からは個別のPB対応を求められ、この数年で1000アイテム超となった。

    システム導入の背景
    Background

    ――『スーパーカクテルデュオFOODs』を導入するまでの経緯を教えていただけますか?

    全社的な情報共有化や物流費削減

     既存の基幹システムでは問題が発生するたびにカスタマイズで対応してきたが、このままではシステム更新は難しいと判断。

     2014年4月に内田洋行ITソリューションズの提案で「スーパーカクテルデュオFOODs(SC)」を導入し、全社的な情報共有化や物流費削減などコスト増になる問題を解決した。

    猪股美晴管理部システム課長

    猪股美晴管理部システム課長

     システム導入に際し、同社にはITの専門家がいない。そこで中小機構に依頼してITコーディネーターを紹介してもらい、現状分析や決まり事などの助言をもらい部署ごとに精査し、予算化した。その上でシステムベンダーを絞り込み要望を伝えた。

     その結果、機能やスペック面でSCが最適で「サービスや実績、フォロー体制も含めて長い付き合いができる」と考えた。

     半年で20回以上行われたシステム導入会議では不明なIT用語もかみ砕いて説明してもらえ、「内田洋行ITSを選んで良かった」と当時を振り返る(猪股美晴管理部システム課長)。

    システム導入のポイント
    Point

    ――システム導入にあたり、どのようなことを検討されましたか?

    情報共有・物流管理・コスト削減

     システム化の最重点課題は情報共有化、物流管理、業務改善によるコスト削減だ。 東・西の営業拠点と本社、各工場でシステムが異なり、全社一本化されていなかった。 営業が得意先から依頼された情報や週明けに会議で使いたい資料作りはシステム部が人海戦術で対応し、その負担は大きかった。

     在庫過多や欠品につながる賞味期限、ロットトレース、出荷先トレースなど物流管理は物流部門の悩みの種で、物流費が経費の足を引っ張っていた。

     さらに旧システムでは請求書などの帳票は複写式の出力紙を使用しドットプリンターによる出力で時間がかかるだけでなく普通紙以上のコストが必要だった。

    システム導入の成果
    Results

    ――実際に『スーパーカクテルデュオFOODs』を導入してどのような効果がありましたか?

    働きやすい環境醸成

     導入会議には物流の委託先にも出席してもらい、同社のフォーマットで帳票を一元化してもらえるように説得した。在庫管理の精度が上がり、時間・コストの削減と「システム化で企業力がアップし、多面的に良い作用が起こった。商品回転率の向上や出荷ミスの削減など、働きやすい環境が醸成された」という。

    「ある程度やりたいことを決めてから進めないと、期待した効果は得られない」と分析する。

    福山眞司社長

    福山眞司社長

    帳票や会議資料が柔軟なフォーマットでスムーズに出力

     福山眞司社長は「もっと全社を挙げてデータを活用していきたい」と語る。 物流管理では伝票印刷は普通紙で対応できるようになり、大幅なコスト削減につながった。 得意先の実績や各部署の実績も営業が出力し、加工して得意先へ提出したり、会議用の資料としてほしいフォーマットで出力したりできるようになり、システム部門だけでなく、営業の負担も大幅に軽減できた。

     現状は営業がエクセルやアクセスで提案資料を作成しているが、将来的には経営や営業が納得した上で「BIツール」も活用していきたいと考えている。

    今後の展望
    Prospects

    ――今後の課題や展望はございますか?

    クラウド、OS切り換えが課題

     今後のシステムの課題として、飲食料品は軽減税率の対象となり、細かい点が分かり次第、迅速にシステム化しなくてはならない。 現在使用のOS「ウィンドウズ7」のサポートが20年1月で切れるため、工場も含めて全国で100台以上のOSの切り換えが必要になる。 システム導入時にデータセンターにサーバー移行したが、まだクラウドが一般的でなく、今後はBCP対策としてクラウド化も検討したい、という。

    ホタテや牡蠣、にんにくやトマトのうまみを合わせた「北海道こだわりシリーズしょうゆ」・グッドデザイン賞を受賞した「道民の醤油」「道民の味噌」など

    注力の「トモエ日高昆布しょうゆ1リットル」(左)と「同塩分カット1リットル」

    ※掲載内容は取材時点のものです。

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     スーパーカクテルCore FOODsの製品カタログをPDFにてダウンロードいただけます。

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