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    生産管理・販売管理システムをスパカクに統一
    手作業によるミスやトラブルがなくなり、営業効率化も進んだ

    横山食品株式会社様
     社  名
    横山食品株式会社
     事業内容
    パン粉、かんすいなどの食品・食品添加物の製造販売、業務用食材等の販売
     設  立
    1967年6月
     資 本 金
    4,700万円
     所 在 地
    札幌市白石区平和通14丁目北4番1号480-17

    半世紀以上の歴史を持つ横山食品株式会社様。主力はパン粉の製造・販売で、創業以来「うさぎ印」をトレードマークに、家庭用・業務用に多彩なニーズに応える良質な商品を展開してきました。

    2016年には、加工しやすいフレーク状の新規素材「デニッシュクラム」をリリース。茶葉発酵茶を乾燥させてつくる紅茶ポリフェノール「テアフラビン」パウダーの開発など、産学官連携による取り組みも進めています。

    ゴールドパン粉

    同社では、2010年から生産管理のために内田洋行ITソリューションズ(以下ITS)の統合システムスーパーカクテル(スパカク)を導入。サーバ更新などをきっかけに、2013年からは販売管理にも活用しています。

    導入の背景
    Background

    アナログ業務による残業やミス、廃棄ロスが発生
    生産管理で導入していたスパカクを、販売管理にも活用

    横山食品株式会社様は2011年ごろから、生産管理業務の効率化のためにスーパーカクテルを導入。一方、販売部門においては別の販売管理システムを使用していました。同社の本社管理部 次長 辻 憲仁氏はこう振り返ります。

    「前のシステムを使っていたころは、まだアナログの業務が残っていました。営業部がシステムにアクセスできないので、月次決算の際には私たち管理部が、月末に売上などのデータを出力。紙の資料としてまとめたものを営業部が見て、月初の会議用の資料をつくる流れでした。経理部門では会計システムとの連携ができず、銀行の入出金などは手動で入力処理をする必要がありました。月末は数百件もの入力を行わなければならず、時間を費やしておりました。

    在庫の管理も以前は目視で確認していたため、運送会社さんに間違った商品を渡すミスが発生していました。正しい商品に交換するのに手間がかかりますし、一度戻ってきた商品はもう出荷できないので、廃棄しなければなりません。また、販売管理システムのデータを、生産管理で使っていたスーパーカクテルとうまく連携できない面も課題でした」

    (写真)
    左:管理部 課長代理 山本さと子 様
    中央:管理部 次長 辻憲仁 様
    右:本社製造部 副工場長 塩谷博史 様

    そこで同社は2013年、サーバー入れ替えのタイミングで、新しい販売管理システム導入を検討。他社のシステムはメーカーとベンダーが別で、各社のシステムを検討した結果、スーパーカクテルを採用することにしました。

    「生産部門から『なかなか使い勝手が良いシステムだ』という声が上がっていて、価格面でも優れていたので、販売管理もスーパーカクテルで統一することになり、ITSなら販売からメンテナンスまで一気通貫で対応してくれるメリットも感じていました。」(管理部 次長 辻憲仁氏)

    「導入時には移行のしやすさを考えて、今までのシステムと変わらない使用感になるようなカスタマイズをITSに要望しました。そのあたりはかなり忠実に開発してもらえたので、資料も前と同じような形で出力できますし、スムーズに運用を始められました」(管理部 課長代理 山本さと子氏)

    導入後の効果
    Effect

    • 営業部が販売データを直接分析できるようになり、効率化が進行
    • 管理部の手作業がなくなり、残業時間が大幅に減少
    • バージョンアップによる機能追加で、単価登録漏れなどのミスを抑制

    導入の成果
    Results

    営業部が直接スパカクから販売データを確認可能に
    手作業の撤廃で、管理部の残業や出荷ミスを大きく削減

    カスタマイズと生産管理・販売管理間のデータ連携を行ったうえで、本稼働を開始。営業部、管理部、製造部それぞれがスーパーカクテルを活用しています。

    「スーパーカクテルになって、営業担当者が自分で販売データに直接アクセスできるようになったのは、成果のひとつです。以前のように管理部が時間をかけてシステムからデータを下ろして資料をつくる必要がなくなったのは大きいですね。

    またスーパーカクテルは、経理部門で使用している会計システムとも連携。自動的にデータが連携されるので、銀行の入出金などの手動入力もなくなりました。これにより、残業時間を大きく削減できました。在庫管理の面でも、スーパーカクテル導入後は手作業による確認が減り、出荷ミスが減少しました」(山本氏)

    テアフラビン紅茶、テアフラビンドロップス

    北の畑からパウダードレッシング

    そして、運用開始から10年が経った頃、ITSの提案でバージョンアップを実施することに。インボイス制度への対応などのため、経済産業省の「IT導入補助金」を一部活用しました。このタイミングで、支店や工場を含む社内各部署からカスタマイズ要望なども集約。それを受けてITSが1年ほどかけて開発を行い、2023年7月に本稼働に至りました。

    見積書作成機能や賞味期限切れ管理機能で、ミスやトラブルが減少
    販売データをもとにした資料作成もさらにスムーズに

    今回のバージョンアップでは、営業部での見積書作成機能についてもカスタマイズが行われました。

    「今までは、営業部がExcelで作成した見積書を管理部が受け取り、手動で単価登録をしていました。価格改定の時期にはその作業が集中するので、少なからず入力ミスが発生。登録作業に時間がかかったり、営業担当者が見積書を管理部に共有するのを忘れて、単価登録が遅れるケースもありました。

    今回、見積書作成機能をつくってもらったことで、営業部がシステム上で作成した見積書の内容に合わせて、単価も登録される仕組みに。価格改定の期日まで画面上で設定できるようになりました。管理部での入力の手間も、ミスもなくなり、大きな業務改善につながっています。

    出荷期限管理の機能も追加しました。当社では、残りの賞味期限が短い商品は出荷しないルールを設けていますが、まれにチェックが漏れて出荷されるケースがあったんです。 その点もバージョンアップを機にスーパーカクテルで管理するようにしたので、トラブルが減りました」(塩谷氏)

    加えて、販売データの検索性や資料作成のしやすさが向上し、営業部の業務効率化につながったことも、バージョンアップのメリットだったのだとか。

    焼いても揚げてもカリッとパン粉

    北の畑からパン粉150g

    「データの検索・抽出がしやすくなり、前年実績や年間売上順位などもすぐに一覧にできるので、そのまま資料として活用できます。営業担当者の資料作成の効率が上がり、営業活動に充てられる時間も増えたと思います」(山本氏)

    今後の展望
    Prospects

    きめ細やかな対応のITSに評価
    今後はスパカクを原価管理・品質管理にも活用へ

    同社は今後、スーパーカクテルを原価管理や品質管理にも活用する意向を持っているといいます。

    「当社の商品は、パン粉だけで200種類ほど。パンの種類や粉の形状、粗さ、量目、包装形態の違いなどで枝分かれしているので、アイテム数がとても多く、原価・品質管理に難しさを感じています。原材料の仕入れはもちろん、中間製品やレシピの管理などもシステム上で的確に行えるようにしたいと思っています。

    本社・工場 外観

    これまでもそうでしたが、ITSには他社での課題解決事例などをもとに、さまざまな提案をしてもらえるとありがたいですね」(辻氏)

    インタビューの最後に、10年以上のお付き合いとなるITSへの評価を伺いました。

    「今回のカスタマイズも、きちんと計画を立ててもらえましたし、SEの対応も良いですね。見積書のレイアウトにしても、『あまり今までのものを変えたくない』という私たちの要望に応え、細かい点までわがままを聞いていただきました。

    その後も、トラブルがあればすぐ対応していただいています。売って終わりではなく、メンテナンスもしっかりしてくれているITSには、いつも助けられています」(山本氏)

    ※掲載内容は取材時点のものです。

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