PDCAサイクル

モノ造りに限らず、ビジネスの現場でも聞くことが多い「PDCAサイクル」。食品業界では、5Sや品質管理、今注目のHACCPに対応する上でも役立つ手法です。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」・「Do(実行)」・「Check(評価)」・「Act(改善)」それぞれの頭文字をとった言葉です。
この順番にサイクルを回すことにより、継続的に課題の改善をはかるというセルフマネージメントメソッドです。

PDCAの詳細

① Plan(計画)

目標を設定し、その目標を達成するための計画(アクションプラン)をたてます。
目標は数値で、計画は5W2H(Who / When / Where / What / Why / How / How much)を意識して具体的かつ詳細にたてることが重要です。

② Do(実行)

Planでたてた計画通りに実行します。
ただし、この「実行」には「試行」という意味も含まれています。計画通りに実行してみた結果、無理があり計画通りに進まないといった場合は、その旨を記録しておくことがポイントです。

③ Check(評価)

設定した目標や計画が達成できたのかを評価します。
計画通りに進んだ場合は成功要因の分析を、計画通りに進まなかった場合はその原因を分析します。
どちらの場合においても、数値を具体的な根拠として検証結果をまとめることがもとめられます。

④ Act(改善)

Checkで明らかになった課題について、改善策を考え改善を行います。
改善策を考える際は、計画を継続するのか、中止・延期するのか、継続する場合は何らかの視点の改善が必要かも踏まえ、次のPlanに反映させることが重要です。

新メソッド「OODAループ」とは?

最近ではPDCAとはまた別のメソッドとして、「OODA(ウーダ)ループ」が注目されています。
OODAループとは、「Observe(観察)」・「Orient(状況判断、方向づけ)」・「Decide(意思決定)」・「Act(行動)」それぞれの頭文字をとった言葉です。
わかりやすくいうと、「見る」「わかる」「決める」「動く」という意味になります。

OODAの大きな特徴は、「調整機能を働かせながら何度も素早く繰り返し、相手との関係において主導権を握り自分にとって優位な立場を獲得する」というものです。

「自分の計画」から始まるPDCAは、プロセスを重視し、数値的な裏付けや指標をもとに中長期的視点で成功に導くメソッドです。
それに対し、「相手の観察」から始まるOODAは、現場適合性を重視し、迅速な観察や判断、実行が求められる現場の問題解決能力を向上させるメソッドになります。

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