- 社 名
- 株式会社にしき食品
- 事業内容
- レトルト食品製造(カレーソース、パスタソース、シチュー、スープ他)
- 資 本 金
- 3,000万円
- 社 員 数
- 310名(2019年11月現在)
- 本社所在地
- 宮城県岩沼市下野郷字新関迎265番地1
にしき食品様は1939年に仙台市で、佃煮製造で創業した。75年にレトルト殺菌装置を導入し、現在は市販向けにレモンクリームカレーやパスタソースなどレトルト食品の製造・販売を主軸に事業展開をしている。コロナ禍の巣ごもり需要や通販市場で販売実績も拡張傾向だ。
(左)一番人気の「レモンクリームチキンカレー」 (右)北海道産の甘みの強いとうもろこしのペーストを使用した「コーンポタージュ」
導入後の効果
Effect
- 不定貫品など原料の単位がバラバラでも統一単位へ変換し管理を可能に
- 手書き対応していた納品書や請求書は、希望する形でシステムから抽出できるようになり迅速な顧客対応を実現
システム導入の背景
Background
――『スーパーカクテルデュオFOODs』導入当時の御社の状況を教えてください。
トレーサビリティのシステム化で質の向上を目指して
商品はPB・NB合わせて500アイテムほどあり、属人的な管理では対応できない状況になった。08年に内田洋行ITソリューションズ(内田洋行ITS)が、スーパーカクテルデュオFOODs(スパカク=内田洋行製)を提案した。導入以前のシステムはハードも老朽化しサーバが止まると復旧までに2日以上かかることもあった。
当時は食の安全に関して消費者の目が厳しくなっており「原料~製品までのトレーサビリティ(トレサビ)をシステム化し、質を向上したい」(三浦専務取締役)という思いがあった。営業面ではシステムからの販売データ出力を容易にして有効利用したいとも考えており、スパカクの導入を決めた。
システム導入のポイント
Point
――新システム選定時の状況はいかがでしたか。
システム化されている工場の視察も
システム導入時、スパカクを含め3社から検討した。検討にあたり、システム化されている工場の視察も行った。 「3社比較して、自社の規模・運用形態に一番近いと感じ、内田洋行ITSのSEの熱意も伝わったためスパカクを選択した」と当時を振り返る。 09年3月の新年度に併せ稼働するため、2月中は旧システムと並行稼働した。
先入れ先出し徹底
導入までの業務改善として倉庫の担当者任せだった賞味期限管理も先入れ先出しを徹底し、賞味期限の早いものをリスト化し、システム上で管理された在庫を出荷できるようにした。得意先の賞味期限管理に対する要求も高まっていた。
重量管理機能
食品製造業では一般的だが、原料の単位が液ものや不定貫品などでバラバラ。システム上でそれらを㎏に変換し管理できるようカスタマイズした。
自社ブランド「にしきや」は、東京・宮城に計4店舗を展開。直営店ならではの豊富な品揃え
システム導入の成果
Results
――実際に『スーパーカクテルデュオFOODs』を導入してどのような効果がありましたか?
迅速な顧客対応を実現
スパカク以前は、複雑化する得意先のニーズにシステムが対応できず、納品書や請求書の手書き対応も求められていた。販売データの出力は管理部門が一括対応しており、営業がすぐに利用できる形でデータを提供できていなかった。
現在は、営業が求める形でシステムから抽出でき迅速に顧客対応ができるようになった。導入後、販売管理は当初の目標をほぼ達成できている。
一方、生産管理では原料の賞味期限データ入力に課題がある。トレサビ向上のためスパカクとは別に倉庫管理システムも構築中だ。原料の棚卸しにはハンディーターミナルを導入し、スパカクや生産設備とのデータ連携も検討している。
化学調味料・香料・着色料に頼らず厳選素材で作られた本格カレーは、充実した多彩なメニュー
今後の展望
Prospects
――今後の課題や展望はございますか?
原料誤投入防止や製造工程をチェックできるシステムの構築を目指して
今後はトレサビも含めて食の安全にさらに注力をしていく意向だ。原料や在庫の管理を徹底し「原料誤投入防止や製造工程をチェックできるシステムの構築を目指している」という。
生産能力増強のために新設された「空港南工場」が2020年1月より稼働
※掲載内容は取材時点のものです。
おススメの製品・ソリューション
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