- 社 名
- ホリカフーズ株式会社
- 事業内容
- 介護食・治療食、災害食・非常食、無菌包装米飯、業務用缶詰など開発・製造・販売
- 設 立
- 1955年1月18日
- 資 本 金
- 2億5,000万円
- 所 在 地
- 〒949-7492 新潟県魚沼市堀之内286番地
1955年に食肉の缶詰業で創業したホリカフーズは、1972年に大学病院から開発依頼を受け、流動食加工品を日本で初めて製品化、2003年には腎臓病患者向け、たんぱく低減ご飯を開発しプラントを新設しました。さらに、阪神淡路大震災や中越地震以後の全国的な自然災害の発生に伴い、非常食市場にも参入。治療・介護食(売上55%)、食肉(25%)、非常食(20%)を三本柱として、OEM品とセット品まで含めると350アイテムを販売しています。
2020年、新型コロナ禍が拡大した当初は、常温で日持ちする非常食が注目され、需要が一気に拡大しました。新型コロナ禍でも加工食品が安定的に入手できることがわかると、同年下期には特需もひと段落。病院や企業の経営が悪化するに伴い、災害食の備蓄需要も減少傾向ではあるものの「自治体による自宅療養者への食料品支援の動きが追い風になりつつある」と、森山秀樹取締役執行役員は力強く語ります。
導入後の効果
Effect
- パッケージ導入で基幹管理の人員減、属人化も解消!
- リアルタイムで在庫管理、ミスの早期発見で業務効率化!
導入の背景
Background
軽減税率への対応、属人化の解消が急務
同社で使われていた旧システムは自社開発のオフコンで、経営や営業から依頼を受けた必要書類の作成については、システム担当者がプログラムを作らないと取り出せない仕様でした。プログラムの入れ替えや動作確認は終業後にしていたため、専任スタッフは3人体制で、残業や休日出勤も常態化していました。担当者の退職や異動が重なりメンテナンスできなくなる状況が、常に懸念事項としてありました。
業務フローの非効率性も、たびたび指摘されていました。在庫の移動や入出庫は紙ベースで本社の生産管理課に回し、生産管理課が日に一度だけオフコンに一括入力する仕組みだったため、リアルタイムで在庫状況が反映されないという課題がありました。また、受注データはExcelに出力することができず、確認が困難だったため、出荷時になってロット間違いに気づき、受注を再入力するなどの手間がありました。
軽減税率にも対応していなかったため、法改正に伴い、2019年10月から内田洋行の「スーパーカクテル(スパカク)」を本稼働させています。
導入のポイント
Point
従来のやり方に固執せず、課題を抽出して置き換えることが大切
大手メーカーも含め、5社程度のシステムを検討しましたが、スパカクは食品製造業に特化し導入実績が多い点に加え、新潟県内に拠点があり、迅速な対応が期待できる内田洋行ITソリューションズ(以下ITS)に決定。
当時は今までの仕組みを変えたくないという内部の反発が強くありましたが、常務から部門長にトップダウンで導入が進みました。2019年5月からテスト稼働を行ったことで「各担当者が実際にシステムを触って実感を持つことができ、システム入れ替えに関して建設的な意見が現場で増えた」といいます。
なお、スパカクのカスタマイズは入力の簡素化、納品書や請求書以外での大きな変更はしていません。
導入の成果
Results
大幅な業務効率化
人員は三人から二人体制へ! 時間外労働も解消
パッケージ導入以後、リアルタイムで在庫状況が表示されるため、把握が容易になっています。ロット間違いもすぐに確認ができ、残業や休日出勤もなくなりました。人員に至っては、三人から二人に減員することができています。
属人性解消
オフコンは独自性が高く、操作性がいいとはいえませんでした。スパカクでは担当者以外でも簡単に使いこなせて、誰でも実績データを取り出せます。この面でも、大きな効率化につながっています。
取締役執行役員 森山 秀樹 様(写真左)
情報システム課 課長 高橋 哲也 様(写真右)
※掲載内容は取材時点のものです。
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