- 社 名
- イケダヤ製菓株式会社
- 事業内容
- 製菓(えび・いかせんべい)の製造販売
- 設 立
- 1975年2月
- 資 本 金
- 1,000万円
- 所 在 地
- 〒444-0423 愛知県西尾市一色町一色東塩浜162
イケダヤ製菓は、海鮮や地元野菜、サツマイモ、タピオカなどを原料としたでんぷんを使用したせんべいの製造・販売を生業としています。経営環境は水産原料不漁やでんぷんの価格上昇により厳しくなり、地野菜を活かした商品が地域の土産物需要で収益源となっていました。
コロナ禍で事業戦略を変更し、健康志向のスナック菓子として一般向けに展開し、季節感を取り入れた商品が質販店で成功を収めています。
導入後の効果
Effect
- 手作業での販売管理からシステム化により受注管理の自動化に成功
- 中間データをエクセルで吐き出せる機能が業務効率の向上に寄与
- 柔軟なデータ出力で需要予測も可能に
導入の背景
Background
エクセル出力機能を活用した業務効率化
システム化は「食専ブレイン」の導入からで、以前は手作業での販売管理が行われていました。石井康永氏はシステム管理者として12年前に入社し、スーパーカクテルデュオFOODsにバージョンアップし、受注管理の自動化に成功しています。現在、CVS向けのPBは30品と急増し、コンビニ向け商品も1.8倍に拡大しています。スーパーカクテルの「中間データをエクセルで吐き出せる機能」が業務効率の向上に寄与し、導入前の手作業から脱却に成功しています。
導入の成果
Results
データ出力の活用により柔軟な需要予測が可能に
システム管理 石井康永 様
システム変更で、データ出力が容易になり、期間限定でのデータ出力や需要予測が可能になりました。物流業者への出荷予定の通知も事前に行え、負荷軽減に寄与しています。リプレイス時には慎重に検討し、新旧システムの入れ替えには半年以上時間をかけましたが「効果は大きかった」ようです。受注処理が変化し、電話回線での受注がCSVをダウンロードして読み込む方式に変更。これにより受注時間の柔軟性が向上し、自社の業務効率化に寄与しています。 一方で、カスタマイズに関しては余程汎用的なものでないと使われなくなる可能性もあり、慎重に対応しています。
今後の展望
Prospects
製造原価把握の必要性を認識
販売管理の導入後、製造原価の把握が必要だと分かり、将来的には製造設計の自動化も検討しています。商品に対する思い入れと実際の収益性のバランスをとりつつ、システムを活用していくことが今後の課題となりそうです。 得意先からの請求書指定はエクセルで来ることが多く、それに柔軟に対応できる点が強みとなっています。
機械的なABC分析により利益確保
生産管理に関しては今後の課題になりますが、儲かっているかどうかに関わらず、現場の思い入れがあるものや、単に作りやすいからという理由で、製造してしまう等、それが本当に利益につながっているのかを考えなければならない。そのために、生産管理の導入では「機械的にABC分析ができる必要がある」(同氏)。
イケダヤ製菓株式会社 本社社屋
生産管理の導入と製造原価がわかることも多く、昨今の値上げで利益が取れにくくなっていますが、原価がわかれば、何を作れば儲かるのかがわかる仕組み作りが必要です。販売管理での相手先のリベートとかそういうことでなく、製造の設計段階が一番大切で、そこを今は手作業で設計しているが、データが蓄積できたり色々なものが予見できたりすることが不可欠です。
原材料の不足や高騰に備えた挑戦と努力
今年は連作する鹿児島産のサツマイモが病害虫で、主原料のでんぷんが不作となり、北海道のジャガイモ農家も利益率の良いコメに切り替えたためデンプンが入手できず品不足に陥りました。 同社はそのピンチにおいてコーングリッツや米粉を利用した新食感の新しい製菓づくりに挑戦する努力も始めています。
食感がサクサクと柔らかいカルシウムを含んだえびせんべい「えびちび」
いか、えびを練り込み特製みりん醤油で味付けしたおせんべい「いかみりん」
※掲載内容は取材時点のものです。
▼イケダヤ製菓様ホームページ▼
https://ikedaya.co.jp/
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