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    約30%の業務削減に成功 データ活用も円滑になり、効率化が多面的に進展

    カネス製麺株式会社様
     社  名
    カネス製麺株式会社
     事業内容
    麺類の製造・販売/乾麺の委託加工/その他食料品の加工販売
     設  立
    1935年1月
     資 本 金
    5,000万円
     所 在 地
    兵庫県たつの市新宮町井野原212-4
    カネス製麺

    カネス製麺様は1907年に創業し、兵庫県手延素麺協同組合の生産組合員工場の一員として、手延そうめん「揖保乃糸」を製造しています。また、同組合の特約店としてギフトを中心とした「揖保乃糸」製品を販売。そば・うどんを含めた多彩な機械乾麺の製造・販売も手がけており、国家資格の「手延べそうめん製造技能士」を擁し、たゆまぬ技術研鑽で播州の麺文化を脈々と継承しています。

    2023年の全国そうめん鑑評会では、「国産原料だけを使用した全粒粉入りそうめん」が入賞するなど、自社ブランド製品も高い評価を得ています。

    同社では、Accessをベースにしたシステムを長年利用してきましたが、業務効率化を目的に内田洋行ITソリューションズ(以下ITS)の統合システム「スーパーカクテル(スパカク)」を2023年6月に導入しました。

    導入の背景
    Background

    Accessベースの旧システムがレガシー化し、業務の属人化も 豊富な導入実績を誇るスパカクに信頼度の高さを感じた

    カネス製麺様は長年、Microsoft Accessベースでスクラッチ開発した業務システムを使用していました。しかし、そのシステムをうまく活用しきれていない部分があったと、取締役管理部長の堀内利員氏は振り返ります。

    「受注にしても、従来はどちらかというとFAXが中心。紙や口頭ベースの業務が多く、部署間での情報連携に手間や時間がかかり、業務の属人化も起こっていました。また、長い年月をかけて機能や情報を少しずつ追加してきたので、そのデータ量は膨大。使わなくなった機能がそのまま残されるなど、使いづらいシステムになっていました。また、消費税率の改定など、法改正のたびに法令の内容を調べてシステム改修を行わなければならない点もネックでした。

    20年以上利用してきた古いシステムだったこともあり、この際、時代に合ったパッケージシステムを導入しようと考えたのです」

    取締役管理部長 堀内利員氏
    (写真)取締役管理部長 堀内利員氏

    新システムで業務効率化を推進するため、2018年ごろから各社製品の調査をスタート。堀内氏は当初から、食品業界で多数の導入実績を誇るスーパーカクテルに魅力を感じていたといいます。

    「実績と信頼度の高さは大きかったですね。ただ、私たちのような小規模な企業がスーパーカクテルを導入するのは、少し高みを行ってるのかなという思いもありました。でも、やっぱり必要なものは必要。営業の方もそうですし、ITSの対応が良かったですから、2021年の暮れに導入を決断しました」

    導入後効果
    Effect

    • 入力や伝票作成にかかる工数を約30%削減
    • 生産管理や在庫管理も効率化
    • 欲しいデータを簡単に出力し、資料作成がスムーズに

    システム導入の成果
    Results

    本稼働後に社員にヒアリングを行い、必要な機能を追加 ITS担当者の親身で柔軟な対応が心強かった

    スーパーカクテルと並行して、EDIや通販システムを導入した同社。それらと連動させるためのカスタマイズを行い、2023年6月に本稼働に至りました。

    「まずはスーパーカクテルの標準機能をきちんと使おうと考えていました。機能をよく理解しないままカスタマイズをして、『これはやっぱり必要なかった』となるのは避けたかったのです。ITSに相談しながら、EDIや他システムとの連携や、レイアウトの軽微な変更など、カスタマイズは最小限にしました」(堀内氏)

    同社は導入から3か月が経った秋から、実際にスーパーカクテルを使った社員へのヒアリングを行いました。業務効率化のために必要な機能を整理し、ITSにカスタマイズを依頼。翌2024年春に更新が完了しました。

    「稼働開始の際にはITSの担当者が何日もつきっきりでサポートしてくれて、とても心強かったですね。段階的なカスタマイズにも柔軟に対応してくれたのは助かりました」(堀内氏)

    入力や伝票作成にかかる工数を約30%削減 生産管理や在庫管理も効率化が進んでいる

    スーパーカクテル導入から約1年が経過した同社では、業務効率化が進展。とくに受発注業務においては、入力や伝票作成などの作業にかかる工数が大幅に削減されたといいます。

    (写真)カネス製麺様 倉庫
    (写真)カネス製麺様 工場外観

    「今までは、FAXで注文を受けて、出荷当日になるとシステムに入力し売上伝票を作成・発行―という流れでした。とくに夏の繁忙期は、大量の入力や伝票作成をマンパワーをかけて毎日行わなければならず、大きな負担がかかっていました。

    スーパーカクテル導入後は、一部お取引先様からはEDIを経由して自動で受注処理がなされるようになり、こうした入力作業が大幅に減りました。原材料の仕入に関しても、注文書の発行や仕入入力の業務を簡素化。おかげで、約30%の工数の削減に成功しました。この点だけを見ても、以前より確実に業務効率が上がっています」(堀内氏)

    こうした工数削減に加え、受注や売掛金、在庫の管理においても、スーパーカクテル導入の効果が現れているのだとか。

    「従来は月末に集計を行い、月次の実績をまとめる形だったため、『月の途中で売上の経過を見たい』という場合の対応が難しい部分がありました。スーパーカクテル導入により、リアルタイムで状況を確認できるように。受注状況もシステムに反映されるので、生産管理や在庫管理の面でも効率化が進んでいると考えています」(堀内氏)

    欲しいデータを簡単に出力し、資料作成がスムーズに 旧システムで負担だった法令対応への不安がなくなった

    堀内氏はさらに、データ活用のしやすさの面でも、スーパーカクテル導入のメリットを感じていると話します。

    「データが2次利用しやすいように出力できるのは嬉しいですね。今までのシステムでは、例えば売上などのデータが丸ごとExcelで出力されて、そのファイルを開いて編集しなければなりませんでした。スーパーカクテルなら、画面上で出力したい項目を指定して、自分が使いやすいように入れ替えたりもできる。やり方さえ覚えれば、誰が出力しても、用途に応じた資料を簡単に作成できるので、すごく便利ですね」

    また、従来のシステム運用で負担になっていた法令対応についても、安心感を持っているといいます。

    「スーパーカクテルには、さまざまな法改正への対応もパッケージに入っているので、こちらが1から10まで調べなくても、システムに反映してもらえます。今後新しい法律が施行されるとしても、対応の負担が少ないのはありがたいです」(堀内氏)

    今後の展望
    Prospects

    今後はハンディターミナル導入で出荷業務も効率化 スパカクは、汎用性・拡張性を備えたERP

    同社では今後、出荷業務の効率化のため、2024年秋にハンディターミナル導入を計画しています。

    「これまで、トレースやロット管理は基本的に紙ベースでした。ハンディでスキャンすることでミスを防げますし、スーパーカクテルにデータをダイレクトに連携できるようになります。懸案在庫などの調査や分析もしやすくなると考えています。

    ITSには今までもすごく良くしてもらったので、本当に感謝しています。これからも長くお世話になるので、引き続きサポートや提案をしてもらえたらありがたいです」

    そう微笑む堀内氏に、スーパーカクテル導入を検討している企業へのメッセージをいただきました。

    「当社は年間20数億円ほどの売上規模で、決して大きな会社ではありません。導入検討時は、スーパーカクテルは『身の丈に合っていないのでは』と思いましたが、ITSは、私たちのような中小企業に対しても誠実に、きめ細やかに対応してくれました。導入の選択は、間違っていなかったと今でも思います。ERPに『長期的に安定して稼働するか』『汎用性や拡張性があるか』を重視されるのであれば、スーパーカクテルをおすすめしたいですね」

    ※掲載内容は取材時点のものです。

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