- 社 名
- 株式会社菓子卸センター坂下商店
- 事業内容
- 菓子飲料の卸販売・商品開発・オンライン通販ショップ
- 創 業
- 1923年
- 資 本 金
- 5,000万円
- 所 在 地
- 青森県八戸市大字長苗代字前田47-2
株式会社菓子卸センター坂下商店様は、1923年(大正12年)に青森県八戸市で菓子製造販売店「永栄堂」として創業され、その後1963年に卸売業へ転換、1974年(昭和49年)に「株式会社菓子卸センター坂下商店」として法人設立されました。事業内容は、菓子・飲料の卸売販売、商品開発、そしてオンライン通販ショップの運営を柱としています。主な取引先は全国約800店舗におよび、スーパー、ドラッグストア、ディスカウントショップ、コンビニエンスストア、百貨店等を含みます。仕入先は大手菓子メーカーおよび地元メーカーなど、100社以上の商品を取り扱っています。
創業以来、地元青森の駄菓子文化に着目しオリジナル商品の企画・販売も行っており、「青森のおいしいを、青森の楽しいを、全国に」という想いを掲げ、菓子卸売のノウハウを生かしながら地域と全国市場をつなぐ役割を果たしています。
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株式会社菓子卸センター坂下商店様のシステム活用の始まりは、1979年のオフコン(オフィスコンピュータ)導入期に溯ります。会社経営する上で、コンピュータの必要性をいち早く痛感し、1991年にはハンディーターミナルを導入するなど、先進的なシステム導入を続けてきました。2005年にスーパーカクテルを導入し、2016年に大きなバージョンアップを実施、その後も業務改善、周辺システム導入など、効果的なシステム活用を継続しています。
オフコンからスーパーカクテルへの切り替えとバージョンアップ、また文書配信サービス・エアレポの導入を中心とした、システム変遷の経緯や効果について、代表取締役 坂下 様 にお聞きしました。
導入後の効果
Effect
- 受注・売上から請求までの流れがシステム上で明確に
- 5日かかっていた請求書発行業務が1日に短縮
- 請求書の1本化とメール送付により、日々のファイリング作業を削減
導入の背景
Background
オフコン導入は1979年
私の先代となる父が、毎晩そろばんで一生懸命に計算していたのを覚えています。それでも間違いが起こってしまう、コンピュータを入れなければ、とそんな経緯であったかと記憶しています。
以降、2005年のスーパーカクテルへの切り替えや、2016年のバージョンアップなど長年に渡りサポートいただいています。現在も、20名に満たない人員で業務遂行しています。取扱い商品の拡充、オンラインショップへの販路拡大など、様々な施作を続ける中、業務や売上が増えても人員を増やさず対応ができています。システムを利用し、うまく合理化できているのかな、と思っています。
時代と共に歩んできたシステム
時代の変化に合わせた会社戦略を遂行する上で、システム活用や細かい改善を進めてきた弊社ですが、2011年、東日本大震災時の記憶は鮮烈です。各小売店から商品が消え、弊社倉庫へも販売を求めるお客様が殺到しました。復興が少しずつ進む中、商品入荷してもあっという間に倉庫が空っぽになる、という繰り返しです。
当時の弊社では、倉庫の在庫・棚卸、入出荷管理は、まだまだ手計算やExcel計算に依存していました。
この時にシステム対応の必要性を痛感し、それまで受注業務メインで利用していたハンディターミナルを、倉庫でも活用できるよう拡張しました。今でも棚卸にハンディターミナルを利用しています。
要する時間は4人体制で2時間半ほど、以前は毎月棚卸していましたが、精度的に問題ないと判断し、隔月実施に切り替えています。
代表取締役 坂下 静香 様
2016年スーパーカクテルバージョンアップ
これまで蓄積してきた各業務の見直しと効率化・品質向上、また軽減税率への対応など、大きなシステム更改プロジェクトになりました。またこの頃から「新しい人が入ってきた時も、できる限り早く使いこなせるシステムを」という気持ちも強くなっていました。受注・売上から請求までの流れをシステム上で明確にする、Excel依存業務のシステム化、各データ・マスタ管理の強化など、使う人への分かりやすさも考慮しました。
一方で、顧客からの問い合わせ対応の迅速化、多角的なデータ分析など、時代に合わせた機能強化も提案いただきました。他ベンダーのシステムも情報収集しましたが、やはり長年に渡って寄り添っていただいている内田洋行ITソリューションズさんにお任せして良かったと思っています。
このバージョンアップ後も、細かい機能強化や周辺システムの利用などを継続しており、システム環境もここ10年の変化がいちばん大きいな、と感じています。
導入の成果
Results
文書自動配信サービス「AirRepo(エアレポ)」をいち早く導入
5日かかっていた請求書発行業務が1日に
きっかけは請求書の発行担当者が産休に入ったことでした。属人化している部分が多く、新担当者ができる業務ではなかったため、まずは私が請求書発行業務を代行しました。他の社員さんたちに助けてもらいながらも、「こんなに大変なんだ、時間がかかっていたんだ」と請求書発行の煩雑さを痛感しました。
その時にご提案いただき、採用したのが「文書自動配信サービス「AirRepo(エアレポ)」です。導入前は200件以上の請求先に対し、3時間/日の作業に5日(~7日)を要していました。まさに「やってもやっても終わらない」という作業でした。
これがほぼ1日で終わり、翌日にはお客様に請求書が届いている、というスピード感になりました。本当に早いです。
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また併せて、煩雑だった請求書発行業務を見直しました。それまでは商品明細を記載した納品書と、合計金額が記載された請求書を同封して郵送する、納品書は日々ファイリングしておく、という運用をしていました。これを、明細を含めた請求書に一本化し、かつメールで送れてしまう、という業務に切り替えました。
日々のファイリング作業を削減できた効果も大きいです。
社内とお客様の反応
導入に際して、社内の営業部門から「お客様にどう説明すればいいのか?」という悩みがあがりましたが、説明用の文書とマニュアルを作成し、対応をお願いしています。お客様からの反応も、FAX(エアレポ機能で対応)がいい、郵送してほしい、と様々です。コロナが収まる頃には80%以上はメール送付になっていたかと思います。今では90%以上はメール送付にしていただいています。ちょうど今日も「メールに変更したいです」というご依頼をいただいたところです。
なんと弊社がAirRepo(エアレポ)のファーストユーザーであったとのこと。請求書をメール送付する、ことは地域性なども考えると、かなり早期の取り組みであったかと思いますが、昨今、郵送費用も上がる中、とても早いタイミングで始められ、安定運用できたのは嬉しい限りです。
今後の展望
Prospects
次のバージョンアップに向けて
現バージョンのスーパーカクテル利用も長年に渡っており、バージョンアップ検討を始めています。
特に、仕入・買掛管理が改善できないか、見直しを考えています。適正化を目指しつつ、日々の取引を安定的にこなすために、在庫量は膨大です。
また、原材料高騰に起因する商品値上げも頻発しています。取り扱いメーカー・商品の多さも弊社の強みの1つですが、各メーカーさん、問屋さんとの商品契約単価の管理が煩雑になっています。発注タイミングの単価での粗利計算、資産計上を、簡単かつ間違いなく実現できることが急務になっています。
現場業務でも、入荷予定データとハンディターミナルのスムーズな連携など、まだまだ改善したい余地があります。最新のスーパーカクテル機能を活用しつつ、過去のカスタマイズ内容と擦り合わせしながら標準化を目指す、今までの弊社業務を理解いただいている内田洋行ITソリューションズさんに期待しています。
2023年に創業100周年、次の100年に向かって
過去のシステム導入の経験から、やってみるとなんでも変わる・効率化できる、ことは明確です。一歩踏み出すことが大事。しかし、社員さんの協力なしには実現できないことも事実。
各部署から声を吸い上げ、属人的だった仕事をみんなでできるようにする、経営者が自分だけでなんでも決める、という時代ではないと考えています。そのために、意見を出しやすい環境、働きやすい職場づくりも併せて推進していきたいです。
最近は、新たにスマホでも手軽に利用できるコミュニケーションツールを導入し、日々の情報共有や意見収集に役立てています。社員さんからの「こうしたらどうか?」や、「業務が楽になりました」という言葉は何より嬉しく、大事にしていきたいです。弊社の使命は、心に幸せを届ける、人を笑顔にする、夢のあるお菓子を提供すること。そのためにも、新しいことへのチャレンジをどんどん続けたいです。
※掲載内容は取材時点(2025年9月)のものです。












