ISO9001

ISOとは、International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称です。国際間の取引をスムーズにするために共通の基準を決定します。

ISO9001とは?

ISO9001とは、ISOが策定した品質マネジメントシステム(Quality Management System)に関する国際規格です。
世界で最も普及しているマネジメントシステム規格で、全世界で170ヵ国以上、100万以上の組織が利用しています。

「品質」というと、「品質管理」のことだと思われがちですが、ISO9001の目的は単に「良い製品を作ること」だけではなく、「一貫して良い製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させること」を目指しています。PDCAサイクルによる品質の継続的改善により、これを達成することが可能となります。

品質マネジメント7原則

品質マネジメントシステムを構築する上で重要な要素となる7つの原則があります。

原則1:顧客重視

顧客満足は、組織を存続させていくための最終目的なので、組織は顧客のニーズを理解し、顧客から求められる要求を満たし、顧客の期待のさらに上をいく努力をしなくてはいけません。

原則2:リーダーシップ

組織におけるリーダー(トップマネジメント)は、品質マネジメントシステムを構築し、実施し、有効性の継続的改善を行う全ての責任を負っています。
トップマネジメントは組織の進むべき道を明確にし、それを組織や顧客に伝える必要があります。
品質マネジメントシステムにおいては、このようなトップマネジメントのコミットメント(=宣言)が求められています。

原則3:人々の積極的参加

マネジメントシステムは、ただトップマネジメントがコミットメントしていくだけでは意味がありません。組織の構成員全員が参加する必要があります。
顧客満足度を高めるという目標に向かって、構成員一人ひとりが何ができるかを考え、実行していくことが求められます。

原則4:プロセスアプローチ

プロセスアプローチとは、組織内の仕事の流れを仕事単位で管理するというものですが、ISO9001では仕事単位(プロセス)で管理を行い、定期的に無駄な作業がないか再確認し、品質を高めるために継続的な改善をしていきます。

原則5:改善

顧客の期待に応えるため、組織は常にマネジメントシステムを改善していく必要があります。「問題がある時」にではなく、上手くいっている時でも、より良くする方法がないかを考えることが大切です。

原則6:客観的事実に基づく意思決定

組織の目的を達成するためには、データや情報を分析・評価する「客観的事実」に基づく意思決定が必要になります。経験と勘のみで経営を行うのではなく、データを活用して確かな根拠に基づいてマネジメントシステムを改善していくことで、確実に目標達成に近づくことができます。

原則7:関係性管理

組織とその利害関係者(ステークホルダー)は対等かつ平等であり、製品やサービスに関わる全ての人が協力して顧客満足という目標を達成しようとする必要があります。お互いに良好な関係を築いた上で、顧客満足度を高めることが求められます。

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