アフリカ豚熱(ASF)

現在、世界的なアフリカ豚熱の発生拡大で、動物検疫が強化されています。

アフリカ豚熱(ASF)とは?

アフリカ豚熱(ASF)とは、ASFウイルスが豚やいのししに感染することにより、発熱や全身の出血性病変が起こる致死率の高い伝染病です。
ダニによる媒介や、感染した個体との直接的な接触により感染が拡大します。

これまで日本ではアフリカ豚熱の発生は認められておりませんが、アフリカ、ロシアおよびアジアにて発生が確認されているため、海外からの侵入に警戒し、肉や肉製品の持ち込み禁止等の検疫強化が行われています。

なお、アフリカ豚熱は豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。

アフリカ豚熱の治療

現在、有効なワクチンや治療法はありません。

アフリカ豚熱が発生した場合、畜産業界への影響が甚大であることから、日本の家畜伝染病予防法(※)において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出と屠殺(とさつ)が義務付けられています。

※「家畜伝染病予防法」とは、家畜の伝染性疾病の発生の予防およびまん延防止について定めた法律です。

豚熱(CSF)

アフリカ豚熱(ASF)と豚熱(CSF)は、全く別の病気です。

豚熱(CSF)は、CSFウイルスにより起こる豚、いのししの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。
感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。

アフリカ豚熱同様、治療法はなく、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定されています。
世界各国に分布し日本でも発生していますが、北米、オーストラリア、スウェーデン等では清浄化を達成しています。

豚熱(CSF)についても、豚やいのししの病気であり、人に感染することはありません。
感染豚の肉が市場に出回ることはなく、仮に感染豚の肉や内臓を食べても人体に影響はありません。

【参考文献】

・農林水産省「アフリカ豚熱(ASF)について」より
 https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/asf.html

・農林水産省「豚熱(CSF)について」より
 https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/

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