食品に表示されている「消費」期限。賞味期限と混同されやすいですが、意味が異なります。
消費期限とは?
消費期限とは、袋や容器を開けていない状態で、定められた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで腐敗・変敗などの劣化に伴う衛生上の危害が発生するおそれがないと認められる期限を指します。
品質が劣化しやすく速やかに消費すべき食品(製造または加工後、およそ5日以内で品質が劣化するもの)に表示されています。賞味期限とは異なり、衛生上の危害が発生する恐れのある期限であるため、期限切れの食品は食べない方がよいとされています。
消費期限の決め方
理化学検査
食品そのものの性質や成分を測定する検査です。
化学的試験や物理的試験などがあり、「粘度」「濁度」「栄養成分」「過酸化物価」「pH」「糖度」などの指標があります。製造したての”通常”の状態の製品の測定値と、日数経過後の製品(たとえば4度で10日間保存など)の測定値を比較することで、食品に変化が起きているかどうかが分かります。
微生物検査
食品中に含まれる微生物を測定するものです。
「一般生菌数」「大腸菌群数」「大腸菌数」「低温細菌残存の有無」「芽胞菌の残存の有無」などの指標があります。食中毒を引き起こしうる菌がいるかどうかや、その量を調べます。食品によって検査する項目が異なります。こちらも、通常の状態と、日数経過後の状態を比べることで、いつまで食品がもつかを判断できます。
測定された値を、食品衛生法や各地方自治体によって定められている基準と照らし合わせて判断します。
官能評価
数値による評価だけでなく、外観観察や食味・食感などがあります。
腐敗や変質が実際の感覚としての味にどのように影響するかを調べる検査だと言えます。
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