2021年6月HACCP義務化!各企業の導入状況と得られる効果まとめ

食品を取り扱うすべての企業に影響を及ぼす食品衛生法改正

HACCPとは食品製造における安全を確保するための衛生管理手法、もしくは食品の衛生管理における理念をあらわしたものです。食品衛生法の改正により、HACCPは2021年6月から完全義務化となりました。

HACCP導入の現状

食品製造業におけるHACCPに沿った衛生管理の導入状況割合(従業員別)

HACCP導入の現状

 HACCPは食品の製造、加工、販売に関連するすべての事業者に影響を及ぼします。従業員50名以上の事業者には、「HACCPに基づく衛生管理」が、従業員50名未満の小規模事業者には「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」が求められます。

 令和2年10月時点の食品製造業におけるHACCPに沿った衛生管理の導入状況は下記の通りです。導入済み、もしくは導入途中の企業が60%を超えており、次いで導入を検討している企業は17%と、およそ8割の企業がHACCPに沿った衛生管理の導入に向けて動いています。2018年に食品衛生法の改正が可決され、施行~経過措置期間中に多くの企業がHACCP導入準備を進めていたということです。

食品製造業におけるHACCPに沿った衛生管理の導入状況割合(売上規模別)


 また、食品販売金額規模別に導入状況を確認すると、売上100億円以上の企業はHACCPに基づく衛生管理について100%、売上10億円以上の企業は80%以上の割合で導入済ということがわかっています。

 売上規模が大きければ大きいほど、HACCPに基づく衛生管理を導入しているということが明らかとなっています。

HACCP導入による効果

HACCPに沿った衛生管理の導入による効果(又は期待する効果)割合

 HACCPの一般的なメリットとしてまず挙げられるのが、「正確かつ迅速な衛生管理が可能になる」という点です。HACCPでは仕入から出荷までのすべてのポイントで検査が行われ、製造工程が常に監視状態にあります。そのため、製品に異常が見られた場合に早い段階で問題発生を防ぐことができます。勿論、トレーサビリティの確保も可能です。

 また、農林水産省の調査によると、HACCPに沿った衛生管理を導入している、もしくは導入途中/検討中の企業では実際に以下のような効果が得られている(期待している)ということがわかっています。

HACCP導入による効果

HACCP認証の取得

HACCPに沿った衛生管理の第三者認証等の取得状況割合

HACCP認証の取得

 HACCP認証とは、食品事業者がHACCPに基づいた衛生管理を行っているかどうかを第三者機関が審査し認める仕組みです。改正食品衛生法では必ずしもHACCP認証を取得しなければいけないと定めているわけではありませんが、HACCPを順序だてて導入するためのガイドとして活用することが出来ます。

 農林水産省の調査では、HACCPに沿った衛生管理を導入していると回答した企業のうち、HACCP認証を取得していると回答した企業は46%という結果が出ています。取得が任意であるにも関わらず、およそ半分の企業がHACCP認証取得に取り組んだということです。

食品の安全確保を支援するシステム・ツール紹介

 日本の食の品質を高め、消費者の安全を確保するため、食品にまつわる衛生・品質管理はより高いレベルが求められることとなります。不良品の発生を防ぐ、もしくは発生した場合に速やかに対処できるようHACCPに沿った衛生管理の導入を早急に進めましょう。

 一方で、食品衛生法の改正によりいくつかの制度が設立、見直されています。同時期に食品表示法の改正もあったことで、食品の取扱いルールが複雑になっている状況です。ヒューマンエラーを少しでも防ぐために、食品を取り扱う企業におかれましてはシステム・ツールの活用をお勧めいたします。

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